「自由の子」―校歌誕生の「秘話」を掲載しました。是非ご覧ください。

在校生交流会

第12回(2025年8月4日) 於:ソニー株式会社

参加の皆さん 在校生15名 引率2名 同窓会員7名

 

夏休み恒例の渋川高校の「在校生との交流会」が今年も8月4日に行われ、35度を超える猛暑の中、生徒たちは東京・港区にあるソニー本社を見学してグローバル企業に発展した会社の歴史を学んだり社員から業務内容の説明を受けたりして有意義な一日を過ごしました。

このイベントは渋川高校の卒業生が働く首都圏の職場を見学することで将来の進路先の参考にしてもらおうと、渋川高校東京同窓会が2012年から毎年実施しているもので今回が12回目。今年は渋川高校OBの加藤圭一さんが元の職場のソニーを見学先として仲介してくれ、中澤政幸校長と唐澤龍三教諭に引率された1年生と2年生合わせて15人の生徒が参加しました。

第1部の見学会では生徒たちはまず昭和21年に町工場から出発してアイデア電気商品などを次々に開発しながら世界にも進出して現在エレクトロニクスやゲーム、音楽、映画、金融などの多方面に業務展開してグループの総売上高13兆円近くに達するまでに発展した日本の代表企業の歩みを展示されたパネルを見ながら学びました。

続いて、杉上雄起さんら現役社員3人がソニーに入社した動機や現在の業務内容などについて説明し、社員の自主性、創造性を重視する企業でやりがいがあると口々に熱く語りました。そしてそのあとの座談会で生徒たちから将来の職業を選ぶコツを問われると、「何よりも自分が熱中できる仕事に就くことが大事です」などと答えていました。

中澤政幸校長

第1部では最後に中澤校長が「こんなに素晴らしい企業を見学できる機会はなかなかありません。何よりも社員の皆さんの眼がキラキラと輝いていることに感動しました。ありがとうございました。生徒の皆さんも今日の貴重な体験を是非今後の進路選びに活かしてください」とお礼を兼ねてまとめの挨拶をしました。

第2部は東京・八重洲のホテルに場所を替えて、昼食をはさんでイベントのもう一つの柱である「渋川高校の先輩たちと語る会」が行われました。冒頭、東京同窓会の宮崎則行会長が「OBの加藤圭一さんの尽力で本当に内容の濃い見学会が実施できました。第2部では渋川高校の先輩たちに受験勉強の進め方や悩み、疑問、それに大学の選び方などについて遠慮なく聞いてください」と挨拶しました。このあと、参加した7人の先輩たちと数グループに分かれて意見交換が行われ、生徒たちが各教科の有効な学習方法や受験対策の本格的な開始時期、勉強と部活の両立方法などについて尋ねたのに対して、先輩たちはそれぞれの体験に基づいたアドバイスをしていました。

この日のイベントについて、生徒たちは「日本のトップ企業の一つを見学出来て本当によかった。貴重な機会を与えてくれたことに感謝します。見学体験を将来の進路選びにも活かしたいです」とか「いろいろな先輩の受験体験や当時の悩みの克服法などをナマに聞けて参考になりました」などとアンケートで答えていました。

今回の見学先は誰もが知っている超有名企業だっただけに生徒たちの関心も大変強いものがありました。これに対して、ソニー側は3人の社員が発展やまない会社の企業活動ぶりや自分たちの仕事の内容、そのやりがいなどについて優しくかつ自信を持って説明してくれたことで生徒たちは大いに満足した様子で、そのことはアンケート結果にも示されていました。そして、生徒たちばかりでなく同行した我々同窓会の役員も「さすがソニー」という思いを抱いたほどです。その意味で、今回の「在校生との交流会」は期待通りの大成功だったと言え、来年もよい交流会にしようと一同決意を新たにした次第です。
 なお、生徒の交通費については渋川高校の本部同窓会から全額負担していただいています。本部同窓会のご支援に深く感謝いたします。

 

ソニー本社で在校生交流(上毛新聞2025年8月5日 朝刊)

2025年8月5日 上毛新聞朝刊

 

第11回(2024年8月2日) 於:国立天文台

 渋川高校の夏休みの恒例行事・「在校生との交流会」が今年も8月2日に東京・三鷹の国立天文台で開かれ、参加した生徒たちは母校の先輩の教授から天文学の研究内容を聞いたり天体観測施施設などを見学したりして有意義な一日を過ごしました。

国立天文台正門前にて

 このイベントは渋川高校の卒業生が働く首都圏の職場を見学することで現役の生徒に将来の進路選考の参考にしてもらおうと、渋川高校東京同窓会が毎年夏に実施しているもので、2012年に始めて以来今回で11回目になります。今年はいずれも渋川高校OBの青木和光教授と都丸隆行教授が勤務している国立天文台で実施され、渋川高校から橋本整教頭ら2人の先生に引率されて1、2年生の生徒14人が参加しました。

青木和光教授(渋高:平成2年卒)

 初めに青木教授がハワイの標高4200メートルのマウナケア山頂に作られている「すばる望遠鏡」を使った天体研究の現状や今後予定されている口径30メートルのより解像力の高いTMT・次世代超大型望遠鏡の建設計画についてわかりやすく説明しました。そして、天文学で世界の最先端の研究を推進すること、天文に関する最新情報を社会に提供することなどが国立天文台の使命だと述べました。

 

都丸隆行教授(渋高:平成元年卒)

 続いて都丸教授が重力波という特別な波動で宇宙の誕生の謎に迫ろうという自身の研究について説明した上で、「ふだん当たり前に思える所に科学のヒントがある。洞察力をみがくことが大事」と話しました。さらに2人の大学院生もそれぞれ取り組んでいる天文学と重力波の研究内容を紹介していました。これらの講義には少し難しい内容も含まれていましたが、日本の第一線の研究者の話とあって、生徒たち眼を輝かせながら熱心に聞き入っていました。

国立天文台歴史館

 

 続いて午後から生徒たちは、夏の暑い日射しが照り付ける中、広い天文台の敷地内にある、100年前に建てられた国の有形文化財の天体観測施設や重力波の実験施設などを見て回り、生徒たちは歴史ある天体望遠鏡などをまじまじと見つめていました。

 最後に東京同窓会の役員たちとの意見交換会が行われ、生徒たちは文系・理系の進路選択や受験対策の開始時期、それに学業と部活の両立の方法や英単語の具体的な暗記方法などについて熱心に尋ねていました。これに対して、先輩たちは「自分の好きな科目が進路のヒントになる」とか「1年生のうちから受験対策をすると息切れする」、「学業と部活は努力すれば両立が可能」などと答えていました。

 今日のイベントについて、参加した生徒たちは意見交換会のあとで寄せた感想文の中で「普段なかなか見学できないところを訪問出来て感謝している。大変貴重な経験になった」とか「天文学の魅力の一端に触れ視野が広がった」、「意見交換会での先輩の話も進路選びの参考になった」などと述べていました。

両教授と記念写真

 

国立天文台で在校生と交流(上毛新聞2024年8月3日 朝刊)

 

 

第10回(2023年8月3日) 於:共同通信社

 渋川高校東京同窓会が2012年(平成24年)から続けている渋高在校生との交流会が8月3日に開かれ、役員6人が生徒10人と引率の教諭2人を迎えて大学進学や職業選択などを巡り活発に意見を交わしました。交流会はコロナ禍で一時中断したため、今回が節目の10回目です。これまでもOBが働いていた職場などを見学しており、今回は東京・汐留の共同通信社を訪れ、日本と世界のニュースを国内外に発信している編集局や国際局の現場を案内しました。上毛新聞東京支社からも取材に来ていただき、交流会の活動を紹介する記事「渋高OBが後輩にエール」が7日の紙面に掲載されました。

 

 今回参加した在校生は1年生9人と2年生1人です。意見交換では東京同窓会の宮﨑則行会長が冒頭「先輩たちの失敗した体験も含めて耳を傾け、今後の進路選択の参考にしてほしい」とあいさつし、角田正衛副会長が同窓会の活動を紹介した後、3グループに分かれて交流しました。

 

 

 在校生からは「高校時代に熱中したことは何か」「受験勉強のモチベーションをどのように維持したのか」「大学選びは何を基準にしたのか」「将来の職業選択で悩んでいるが、どのように決めたらいいか」などの質問が相次ぎ、OB側が何十年も昔の記憶をたどりながら、自身の経験を語りつつ「失敗を恐れるな」などとアドバイスしました。交流会終了時に在校生が記入したアンケートでは「先輩から受験の体験談や仕事のやりがいを聞き、今後の見通しを立てられたので良かった。失敗を恐れる必要はないと思った。貴重な体験を聞かせてもらい感謝したい」「自分の将来について考える良いきっかけとなった。今までにない刺激を受けた」「自分が持っていない見方、考え方を教えてもらい、学びの多い時間を過ごすことができた。主体的に質問する機会を与えてもらい、積極的に参加して良かった」などの感想が寄せられ、交流会の目的を達成することができました。

 

 在校生の皆さんは当日、JR新橋駅に到着後、最初に汐留の電通本社ビル(カレッタ汐留)に行き、高さ約200メートルの46階展望フロアから快晴の東京湾を一望しました。アンケートでは「初めて東京に来て、見るもの全てが新鮮だった」との感想もありました。

 

 

「渋高OBが後輩にエール」(上毛新聞2023年8月7日)